AL Notes

百万石だけじゃない、文豪バスツアー

訪問:2017.1

DMMのネトゲ「文豪とアルケミスト」が面白いので、石川県金沢市に行って参りました。

文豪とアルケミストには、金沢三文豪と呼ばれる室生犀星、泉鏡花、徳田秋声が登場します。
それぞれの文豪記念館が、金沢市内にあり、北陸鉄道の「城下まち 金沢周遊バス」で回れるのです。
「金沢市文化施設共通観覧券」もあるとお得。三文豪の各記念館で購入可能。

室生犀星記念館

室生犀星記念館

城下まち 金沢周遊バスに乗って、片町で下車、徒歩10分位の所に在り。
バス停からの道のりでは、途中、犀川と雨宝院に出くわしました(後述)。

記念館の中は、犀星の飼い猫の歴史や犀星が今迄ペットに付けてきた名前の一覧表、愛用していたセミの抜け殻専用の引き出しなど、ユニークな展示物がありました。
生物がかなり好きだったようです。

また、犀星が義理の姉に宛てたハガキも展示されていて、カボチャの事について書いたのに、挿絵が斑点模様のタマネギなのには、思わず脳内で笑ってしまいました。

犀星について「性に目覚める頃」の作者で、不遇な子供時代を過ごしたことくらいしか知らなかったのですが、この記念館に来てイメージ変わりました。

犀川

犀川

これが、犀川。
犀星の名の由来となった川。

犀川大橋

この川の上には、「犀川大橋」が架かっていて、道路になっていた。

雨宝院

雨宝院

犀星が子供の頃、養子に出され住んでいた真言宗の寺。

雨宝院看板

「性に目覚める頃」紹介

ここで、犀星の小説「性に目覚める頃」が生まれたそうな。
この小説、子供の頃に児童向けに漫画化したものを読んだことあるけど、主人公が、女性の姿を背後からそっと覗いて、その女性の裸を妄想して興奮する描写がエグかったな。
犀星の自伝的小説と知った時は、驚きだった(゜゜)。

心のポシェット

にしても、入口のお地蔵さん達のポシェットが謎過ぎる…(・・;)?

泉鏡花記念館

泉鏡花記念館

泉鏡花記念館

城下まち 金沢周遊バスに乗って、橋場町(金城楼前)で下車、徒歩約5~8分位の所に在り。

唯一撮影可能な展示

館内は、このキャラのみ撮影可能でした。

行った当日は、鏡花のウサギグッズコレクションの展示特集がされてました。
中でも鏡花は、真っ白なウサギが一番気に入りだったようです。

-鏡花と兼六園(館内の職員の方の話)-
両親を早くに亡くした鏡花は、まともな稼ぎが無く困窮し、主人公が全員死ぬ話を書き、師匠の尾崎紅葉に送った。
数日後、紅葉から返事が届く。
返事には「多くの人が亡くなる作品を書くという事は、お前自身が死を考えているからだ」と書かれていた。
これを読んだ鏡花は、両親が亡くなって以来、兼六園で自殺しようかと考えていたことを紅葉に悟られたと感じ、自殺を考えなくなった。

…というエピソードがあるそうです。
この時の紅葉からの手紙も展示されており、その手紙には、そのような小説を書いた鏡花を「宝石のような才能を持つ男」とも評していたとか(これに対し、同じ門下生の徳田秋声は「地味な男」だった)。

ところで、兼六園でどうやって自殺するの?と思う人もいるかと。
当時、兼六園には人が死ねるような深い掘りがあり、自殺スポットだったとの事。

当日このお話を聴いて、「紅葉なら言いそうだな…」とゲームの高貴そうな紅葉を頭に浮かべていましたが、実際の紅葉は、気性の荒い江戸っ子だったらしい。

徳田秋声記念館

徳田秋声記念館

アクセスは泉鏡花記念館と同じだが、バス停からは多少の距離あり。

記念館で秋声の生い立ち年表を読んできましたが、人から自分の小説が認められるまで、「ひねくれていて自虐的な性格」とあった事から、 ゲーム上のキャラとそんなに変わらないのかな…なんて思ったりもしたけど、実際はどうだったのだろう(?_?)
他に、秋声の代表作に登場する5大ヒロインを紹介するコーナーや、秋声全集ができるまで(秋声は作品が多過ぎて出版社泣かせだった)、出版各社の失敗と成功の歴史を記載したパネル、 菊池寛賞を受賞した時に貰ったオメガ時計などが展示されていた。

郷里金沢

-秋声を読む-
秋声記念館では、この本が購入できる。
中身は、秋声の金沢や泉鏡花、美人に対するイメージについて書かれていました。
美人については、秋声自身が、ヒロインを作らせると右に出る者はいない作家と呼ばれたこともあるだけに、美人の理想像が細かい。
しかも、秋声は自身の作品の中で、自分を主人公にし、ヒロインと恋愛もしています。
以下、秋声の美人像についてネタバレです。

-美人とは?-
「顔立ちの良く、表情豊かで、見た目スレンダーだが、肉付きのふっくらしたした体格の女性。
デブでもガリでも筋肉質でもない。
胸は、膨らみがないと。貧乳は嫌。
脚は、美脚でないと。しかし、日本人女はムックリした芋虫脚なのが実情。
足がデカいのは殺風景。
鼻は、高くないと。オカメみたいな平べったい顔はゴメンだ。
髪は、黒髪で多めが良い。ひさし髪をしていると尚良い。
肌は、色白一択。
顔は、丸顔。目は、長いまつ毛とパッチリうるんでいる大きな黒目。
キャラは、無口過ぎても喋り過ぎてもいけないし、天才でも馬鹿でもない。
また、女らしく、男の機嫌が取れ、全てのことに気が利ける。それでいて、どこか少し癖がある。
美人は美人でも派手目の美人は好きだが、顔の大部分が化粧の女は醜悪だ。」

以上ですm(_)m
黒色ひさし髪の二次元美少女キャラしか思い浮かばないのは私だけでしょうか……;;
具体的に挙げられるところがまた、ヒロイン創りの天才だったのかな。
それと同時に、異性に求めるスペックが高い人でもあったのか…。
記念館だけでは物足りない方は、石川四高記念文化交流館も行ってみましょう。

石川四高記念文化交流館

石川四高記念文化交流館

城下まち 金沢周遊バスに乗って、香林坊(アトリオ前)で下車してすぐ。
館内の「石川近代文学館」で金沢三文豪と三文豪以外の作家に関する展示会がやってました。
入場の際は、金沢市文化施設共通観覧券は割引チケット扱いで、別途入場料が必要です。
ついでなんで、三文豪の記念館の後に行ってきました。
文豪とアルケミストにも出ている中野重治の直筆原稿が展示されていて、確かに凄い字でした。
余談:ゲームには登場しない作家ですが、濱口國雄という詩人の「便所掃除」という詩が展示されていて、猛烈に生々しかったです。
ある一定の趣味の人以外は、閲覧注意。

それでは、楽しい文豪ライフを(^O^)/