AL Notes

志賀・谷崎の地でもある

訪問:2017.11

紅葉・逍遙を称える地の続き記事です。
熱海は、尾崎紅葉や坪内逍遙だけでなく、志賀直哉と谷崎潤一郎のゆかりの地でもあります。

起雲閣

かつて旅館だった所。
旅館時代は文豪達も利用しましたが、現在は拝観のみ。
起雲閣は、志賀も谷崎も利用したことがあり、2人が利用した部屋「玉渓(ぎょっけい)」は現在でも残っています。

起雲閣

起雲閣2

起雲閣3

玉渓

玉渓

ここが「玉渓」。
志賀と谷崎は、ここで山本有三という人物と対談。
山本有三は、文アルにも登場する久米正雄を、精神的に窮地に陥れた張本人とも言われています。
それににしても、文アルの家具「応接間」を思い出すのは気のせいかな…(^^;)

そうそう、前回お伝えした通り、「紅葉の間」と「逍遙の間」も起雲閣の中にあります。

紅葉の間

紅葉の間

まずは、「紅葉の間」。
紅葉の間は、「春風」とも呼ばれています。
紅葉だけに壁が赤いのでしょうかね…?

初代お宮の松の写真

部屋には、初代お宮の松の写真の展示がありました。

紅葉と風葉の俳句が彫られた窓ガラス

窓ガラスには、紅葉と、尾崎門下出身で紅葉の死後に金色夜叉を完成させた小栗風葉の俳句「宮に似たうしろ姿や春の月」が彫られていました。
紅葉の俳句は、紅葉山人の句碑と同じ内容でした。

次は、「逍遙の間」。
逍遙の間は、「松風」とも名付けられています。

逍遙の間

逍遙の間

逍遙は絵の才能もあるのですね(^q^)
一枚目ブレてしまいました、すみませんm(_;)m

逍遙のイラスト

逍遙のイラスト

逍遙が監修したシェークスピア全集と、作詞を手掛けた熱海市歌のパネルもありました。

逍遙監修のシェークスピア全集

逍遙作曲の熱海市歌の楽譜付きパネル

この他にも、浴室などいろんな部屋がありました。

起雲閣

起雲閣

起雲閣

起雲閣

さて、起雲閣の外にも谷崎、志賀ゆかりの地があるので行ってきました(^0^)丿

Mont Blanc(モンブラン)

谷崎が熱海に移住した頃、行きつけだった洋菓子店。

モンブラン

モカロール

こちらの「モカロール」が谷崎の気に入りのケーキだそうです。
モカの風味も強過ぎず、甘すぎず、モカが苦手でもすぐに食べられそうな上品な味わい(●^o^●)
熱海でいろんなものを食べてきましたが、これが一番美味しかったです。
クッキーは、特別にいただきました。

ショソン

「ショソン」というアップルパイも食べました。
リンゴの甘さよりも、シナモン強めの大人の味わい。

三木製菓

こちらも谷崎ゆかりの洋菓子店。

三木製菓

三木製菓のクッキー達

谷崎は、ここで「ネコの舌」というクッキー(画像真ん中上)を、義理の孫に買い与えたと言われています。
ネコの舌は、とても質素な味。
個人的には、画像右下のバタークッキーのほうが味も厚さもパンチがあって好きでした。

ミニネコ

「ミニネコ」という手頃な一人前もありました。
沢山食べない人には丁度いいかも。

スコット旧館

熱海に引越してきた志賀が行きつけだった洋食屋。

スコット旧館

ビーフシチュー

志賀はここのビーフシチューを好んだと言われています。
ビーフシチューの肉は、口に入れた瞬間に溶けてしまう程柔らかかった。
値段は、志賀が行きつけだっただけに結構高めですが、志賀が文アルで人気ビッグ3に入る文豪だからか、若い女性のお客さんが何気にいました。

藤中靴店

志賀行きつけの靴屋。
靴は、紳士・婦人用が主流のようで、安くても2万円位はします。
熱海駅の近くにありました。

藤中靴店

藤中靴店

熱海軽便鉄道7機関車

熱海駅前に展示されているかつて小田原-熱海間を走っていた機関車。
志賀が、自身の小説「真鶴にて」で、この機関車のことを「へっつい(かまど)のようだ」と書いたことから、 当時の志賀ファンの間で「へっつい」とも呼ばれていたらしいです。

熱海軽便鉄道7機関車

熱海軽便鉄道7機関車

余談ですが、静岡県って文豪ネタに限らず観光ネタが多いのに何故東海3県に入らないのでしょうか……。